この春から進学や就職で、地方から上京される方も多くいらっしゃるかと思いますが、東京で賃貸物件を借りる際には、そのご契約に先立って「東京ルール」と言われるものについてのご説明があるかと思います。
この「東京ルール」とは、正式名称を「賃貸住宅紛争防止条例」と名付けられた東京都の条例のことで、賃貸物件に住むうえでの「修繕」に関わる費用負担のルールを取り決めたものです。
~東京における住宅の賃貸借に係る紛争の防止に関する条例~
「賃貸住宅紛争防止条例」
修繕対象は、ご入居中の不具合や破損などと退去時の原状回復とに分けられますが、ともに基本的な考え方(一般原則)として、修繕の必要を生じさせた原因に「故意・過失等の注意義務違反」が有ったかどうかにより費用負担の有無が判断されます。そのルールを事前にご理解頂くことで、将来のトラブルを防ぐことを目的に施行された条例です。
「なんか難しそう…」と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、これから賃貸物件にお住まい頂く方にとても大切な説明ですので、入居前にきちんと理解をされ、思わぬ出費が生じぬよう入居生活を送っていただければと思います。