明日、3月21日は「春分の日」。
お彼岸のお中日になり、お墓参りに訪れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
春彼岸定番のお供え物といえば、「ぼたもち」。
漢字で「牡丹餅」と書くことからも分かる通り、
春の花として親しまれている「牡丹」に見立てて名付けられたのだそう。
これに対して、秋は「萩」の花に由来する「おはぎ」を供えます。
今まであまり意識せずにきましたが、この「ぼたもち」と「おはぎ」。
春に食べられるぼたもちは基本的にこしあんで、秋に食べるおはぎは粒あんで作られるそうです。
これは小豆の収穫時期の違いが理由。
小豆は秋頃に収穫されるため、おはぎは収穫してすぐの小豆を使って作られるそうです。
収穫したての小豆は香りもよく、皮も柔らかいので、粒をいかして粒あんで食べるのです。
一方、春は貯蔵していた小豆を使用してぼたもちを作るため、
古くなった小豆の硬い皮を取り除き、あんこのみにして調理します。
そのためぼたもちには、こしあんが使用されるのが基本なのだそう。
おなじ小豆から作る和菓子でも、季節に合ったお供え物になっていたんですね。
春分の日は、昼と夜の長さが同じになるだけではなく、伝統的に先祖供養をおこない、身を清める日でもあります。
春を感じることのできる、ぼたもちをいただき、機会があればお墓参りなどをして過ごすのも良いのではないでしょうか。