『おとり』にご注意!(前編)

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カテゴリー: 不動産&業務 | 売買コラム


「おとり広告」「おとり物件」というのをご存じですか?
同じ不動産業界の人間として本当に恥ずかしく残念でたまらないのですが…実はこの、おとり広告・おとり物件というのは結構多いのです💧
お客様より自社の都合のみを優先し、おとり広告を行う不動産会社はハッキリ言って悪質です!
夢のマイホームを探す皆様がひっかかることがないよう、今回はおとり広告・おとり物件についてお伝えしたいと思います。

おとり広告・おとり物件とは…
「売る意思のない物件」「売ることが出来ない物件」について広告を行うことを「おとり広告」、おとり広告に出ている物件を「おとり物件」「釣り物件」といいます。

・実際には存在しない架空の物件
・すでに成約していて売れない物件
・物件はあっても売る意思がない物件
・実際より良い条件を表示している物件

おとり物件の種類にはこうしたものがあり、中でも多く見かけるのが「すでに成約していて売れない物件」。売れた後もずっと不動産広告サイトなどに掲載され続けているパターンです。それから「実際よりよい条件を表示している物件」もよくあります。
破格な価格や条件が書かれた貼り紙捨て看板を見たことはありませんか?あれらもほとんどがおとり広告といっていいと思います。連絡先が携帯番号になっているのは特に注意してください!

(そもそも電柱への貼り付けや捨て看板は法令違反です。)

こうしたおとり物件に問い合わせると、「この物件はちょうど成約済みになってしまいました。似たような物件があるのでご案内します」とうまいこと別の物件に誘導されます。
おとり物件で釣って、問い合わせ来店をさせてしまえばどうにでもなる、というのが悪質な不動産会社の考えですが、実際、促されるままその会社で物件を決めてしまう方が多いのも事実です…。

こうした悪質な手法で集客することは宅地建物取引業法で禁止されていて、おとり広告は明らかな違法行為なのですが、未だにはびこっている現状があります。どちらかといえば賃貸の方が多いとは思いますが、売買でも普通にありえるのです。

ですからまずは、インターネットの不動産情報サイトでも電柱や捨て看板の広告でも、不動産情報の中にはおとり広告・おとり物件があるということを知っておいてください。

~(後編につづく…)~