「駅近」とは

公開日:

更新日:2022/08/07

カテゴリー: 不動産&業務


不動産を探すときに、よく希望条件としてあがる「駅近」
この「駅近」には厳密な定義がありません。一般的に、徒歩5分前後であれば駅近に感じる、という意見が多いようです。

ただし、この「駅から徒歩○分」というのが要注意です。
不動産屋や不動産サイトの物件案内に提示されている徒歩○分。
これは、『不動産の表示に関する公正競争規約』で算定方法が決められていて、
距離80mを徒歩1分で歩くものとして、端数は切り上げます。

  徒歩     距離  
1分 80m
3分 240m
5分 400m
10分 800m
15分 1.2km
20分 1.6km

歩く速さは人によってそれぞれ違うこともあり、ヒールを履いた女性が歩く速度を基準にしています。

 

 


「1分=80m」ですが、これは信号や踏切など待ち時間は含まず、ひたすら止まらず歩き続けた距離で計算しています。そして、「駅から」というのは駅出入口であり、「物件」は敷地の端までの距離になっています。
ですから、地下鉄の駅やターミナル駅などは、電車を降りて駅出入口まで歩くとなると、それだけで5分かかってしまうこともあります。

しかも物件が大型マンションだったりすると、マンション敷地の端までの算定なので、マンション敷地に入ってから、メインエントランスを通りエレベーターに乗り、自室の玄関まで移動する距離もあるので、さらに時間がかかるわけです。

 

「駅近5分」だと思って決めたのに、実際暮らし始めてみたら、実は倍近い時間を要する…なんてことも少なくありません。
不動産屋の案内で車で数件の物件を内見される場合、駅からの道のりがわからないまま案内されて、物件を気に入って契約してしまうこともあると思いますが、図面にある「徒歩○分」は、あくまでも目安です。
内見時は実際に歩いて確認することを、おススメします!