フラット35とは? メリットや注意点を分かりやすく解説します(後編)

公開日:

カテゴリー: 不動産&業務 | 売買コラム


前編では「フラット35について」、中編では「フラット35のメリット/デメリット」をお伝えしてきました。
今回の後編では「フラット35の利用」にあたってのお話をしたいと思います。

どんな住宅に利用できる?

フラット35は、住宅金融支援機構が定める建物の基準に適合していることを証明する「適合証明書」取得ができる住宅なら、中古戸建、中古マンションでも利用することができます。

中古住宅の基準は建築基準法を満たしている他、住宅の規模として一戸建ては70平米以上、マンションは30平米以上の面積です。
また、建築確認日が昭和56年6月1日以後の新耐震基準を満たす、耐火構造、準耐火構造、耐久性基準に適合する、劣化状況の基準を満たすなどといったものです。

ただし、住宅金融支援機構が定める技術基準に適合していることがあらかじめ確認されている中古マンションや、新築時に長期優良住宅の認定を受けるなど一定の要件を満たす中古住宅では検査を省略できる場合もあります。

フラット35の利用が向いている人は?

フラット35は、安定した収入が重視される民間の住宅ローンと違い、収入基準と物件基準を満たしていれば借り入れが可能なため、自営業やフリーランス、転職したばかりで勤続年数が少ない方は利用しやすいと思います。
また、健康に不安があって団体信用生命保険に加入が難しい場合や、金利上昇のリスクを避けたい場合もおすすめと言えます。

フラット35の利用について注意点

フラット35は全ての金融機関が扱っているわけではないため、取り扱いのある金融機関を探す必要があります。また、フラット35では保証料はかかりませんが、融資を受ける際の融資手数料が必要になります。
金融機関によって金利や融資手数料に違いがあるので、こうした点も合わせて確認しましょう。

フラット35には大きなメリットがある反面、金利が高いといったデメリットも存在します。
民間の住宅ローンにも金利固定や金利優遇のサービスがあるので、利用できる場合は金利が安くなることもあります。

フラット35の特徴を理解した上で、民間の住宅ローンについても調べて、借り入れた場合、返済総額がどれくらいになるのか、なども把握しながら、検討していきましょう。

フラット35に限らず、住宅ローンにはメリットデメリットがあり、人によっても変わるので一概にどれがベストとは言えません。
フラット35を選択した方がいいのか、あるいはフラット35を含め、どの住宅ローンが向いているのか迷ってしまう、という場合は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
お客様の状況やライフプランにあった住宅ローン探しをお手伝いさせていただきます。