夢のマイホームづくりで失敗しない土地探しのポイント(前編)

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更新日:2022/01/17

カテゴリー: 不動産&業務 | 売買コラム


1つとして同じものがない土地選び
とても高い買い物だし、ずっと住むことを考えると絶対に失敗したくない!…とはいえ、実際に探し始めるとどのような土地を選べばいいのか、専門的な知識がないとわからないことも多いですよね。

正直言って「安くて良い土地」というのはないですし、すべての条件を満たす100点満点の土地もまず見つからないので、どこかで妥協し、折り合いをつける部分は必要になってくるのですが、そうはいっても、押さえておいた方がいいポイントがあります。

土地探しで重視したい条件

① 地盤が丈夫なこと
夢のマイホームを建てるとなると、立地や環境、敷地の形などに目が行ってしまいがちですが、まず「地盤が丈夫なこと」は安全に暮らすため譲れません。立地がよくても地盤が弱ければ、建物の重みを支えきれず地盤沈下して家が傾いたり、地震により液状化現象が起きたり大きな被害を受ける可能性が高くなるからです。

そこで土地を選ぶ時には、まず探しているエリアの地盤状況を確認してみましょう。過去にどのような土地だったのか、何に使われていたのかなど把握することで、地盤の強度についてある程度、推測することができます。

国土地理院 地図・空中写真・地理調査
https://www.gsi.go.jp/tizu-kutyu.html

年代別の空中写真や土地の特徴を示した地図、古地図などを見ることができます。土地の状況を把握しておくことで土地を選ぶ時に判断のひとつにできますね。ただ、実際に家を建てる土地の地盤の状態は地盤調査をするまでわかりません。道1本向こうは大丈夫でも、こちら側は弱い地盤だったということも珍しくないからです。土地を探す時には地盤の強さにも注目して、もし気に入った土地の地盤が弱い場合は、地盤改良で適切な対応をして、安全安心なマイホームを建ててください。

② 災害に強いこと
地震や台風などの自然災害が多い日本では、その土地が災害に強いかどうかも注目する必要があります。台風時期に度々大きな洪水が起きて浸水する、大雨で土砂崩れが起きやすい、地震で倒壊や津波、液状化の可能性があるなど災害リスクの高い地域があるので、家を建てようとするエリアがどのような地質で、どんな場所なのかしっかり把握することも、後悔しない土地選びのためには重要です。

土地探し、土地選びを始めたら検討しているエリアのハザードマップを確認しましょう。

国土交通省ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/

地盤安心マップ
https://jam.jibanmap.jp/map/main.php

ハザードマップは災害が起こる可能性が高い予測範囲や程度を示した地図で、災害が起きた時、どのような影響が出るのか確認することができます。これからマイホームを建てる土地を探すなら、災害リスクの高いエリアは避けるのが賢明です。「災害を受ける可能性はゼロ」といいきれる土地はありませんが、ハザードマップを活用して、安心して暮らせる土地かも確認してみてくださいね。

③ 境界線がハッキリしていること
境界がハッキリしていないと、本来の境界を越えて隣の建物が建っていた、ブロック塀を建てようとしたら隣家からクレームが来た、境界が確定せず売却できないなど、様々なトラブルにつながります。実は土地のトラブルで一番多いのが、この境界線の問題です。

一般的に境界には測量に基づいた「境界標」が打ちこまれています。境界標は矢印や十字が表示された金属プレートやコンクリートの杭で、矢印の先端や十字の中心を境界点とするものです。新築分譲地は業者が境界確定させているのでトラブルの心配はあまりありませんが、中古住宅や土地売買の場合、年月が経って劣化して曖昧になっていたり、あるはずがなくなっていたり、測量図とずれていたりする場合があります。後々のトラブルを避けるため、現地見学をする時には境界標や境界線を確認して、ハッキリしない場合は、境界を明示してもらえるのかも確認します。境界の確認や境界の越境物がないか?は現地でしか確認できないので必ずチェックしてくださいね。

以上、3つの条件、お分かりになりましたでしょうか。
立地や住環境、広さなどの条件は土地を購入する人の価値観によって変わるので、一概にいい悪いとなりませんが、この3つの条件を満たしている土地は一般的に良い土地とされています。

では、反対に買わない方がいい土地ってどんなの?…というのが気になりますよね。

次のブログ(中編)でご紹介いたします。

(中編につづく)