『建売・売建・注文住宅』 夢の一戸建てを検討する時の3つの選択肢を解説(中編)

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更新日:2022/02/09

カテゴリー: 不動産&業務 | 売買コラム


(前編からのつづき)

売建戸建

建築条件付きの土地を購入して家を建てることです。
建築条件付きの土地には、家を建てるにあたって「指定した建築業者で」「一定の期間内に」など一定の条件がついています。指定の建築業者は売主もしくは売主指定となることが大半で、土地と建物の両方で利益が見込めるため、建築条件付きの土地は相場より安くなっていることも多いです。
一定の期間内というのは、土地の契約から3ヶ月以内に建物の契約とされる場合が多いです。
売建戸建は土地を契約してから建て始めるので、外観や間取り、内装などいくつかの標準仕様や部材の中から好きなものを選ぶことができます。

▽売建戸建のメリット

・間取りや内装はプランの中からある程度、好きなものを選べる
・土地の値段が相場より安く設定される場合が多い

▽売建戸建のデメリット

・建築会社を選べないため、建築費用の比較ができない
・外観や間取り、仕様は自由に変更できない場合が多い
・「一定期間内」の条件がある場合、じっくりプランなどを選ぶ時間が限られる

ある程度の自由があるので細かなこだわりや希望がなければ、土地が安く買え、早く家が建てられるメリットがあります。
一方、建てたいハウスメーカーがある場合や、土地の契約後、設計を決めるまでの時間が短いのでじっくり吟味して決めたい方には向いていないと言えます。
建築条件付きの土地を検討する場合は土地の契約をする前に、設計を決めるまでにどのくらいの期間が取れるのか、自分の希望がどの程度、反映できるプランがあるのか、などしっかり確認することが大切です。

ちなみに建築条件付き土地の場合、土地と建物を同時に契約することは宅地建物取引業法で禁じられていますので、契約を急がせるような業者にはくれぐれも注意してください。

(後編につづく)