前編では、フラット35とは何か、銀行の住宅ローンとの違い等をお伝えしました。今回はそのメリット・デメリットについてご説明します。
フラット35のメリット
・金利が変わらないので、毎月の返済額も同じ
・保証料や保証人が不要
・繰り上げ返済時の手数料が無料
・勤続年数、雇用形態が問われない
・団体信用生命保険の加入が任意
団体信用生命保険は、ローン返済中に死亡や高度機能障害など万一のことがあった場合、残りのローン返済額が完済される保険です。
銀行の住宅ローンでは、団体信用生命保険の加入が必須になりますが、健康状態が良くなければ加入できず、その場合、住宅ローンを利用することができません。
フラット35では加入が任意のため、団体信用生命保険に入れなくても借りることができます。
フラット35のデメリット
・変動金利に比べると金利は高め
・建物の審査基準を満たす必要があり、物件審査手数料がかかる
・自己資金(頭金)がない場合、金利が高くなる
・団体信用生命保険に加入する場合、費用がかかる
フラット35は建物に基準があり、利用するには検査機関に依頼して審査を受け、住宅金融支援機構が定める基準に適合していることを証明する「適合証明書」を取得する必要があります。
審査を受ける住宅の形式によって異なりますが、物件審査手数料がかかります。審査期間は2週間前後が目安とされています。
また、フラット35は融資額が住宅価格の9割を超えると金利が高くなる点も注意が必要です。
(後編につづく)