告知事項あり物件の見分け方
まずは物件を探す際、「特記事項」と書かれた項目に注目しましょう。告知事項がある物件の場合、特記事項のところに「告知事項あり」「瑕疵あり」「建築制限あり」といった記載がされています。具体的な内容まで書かれていることはまれですが、何らかの瑕疵があることがわかるので見分けるポイントになります。
1つ注意しなければならないのは、「不動産広告に告知事項を記載する義務はない」という点です。 告知事項があっても必ず記載されているとは限らないので、これを見分ける必要が出てきます。そこでポイントになるのが、「相場より極端に価格が安い」という特徴です。
瑕疵がある物件は一般的に相場より低い価格設定になります。特に心理的瑕疵の事故物件は割安になっている傾向があります。相場に比べて2~3割、中には半額くらいになっている場合もあり、安くなっているほど重大な瑕疵があると考えた方がいいですね。
物件を探し始めて同じエリアの情報をチェックするようになると相場感が身について、「これはかなり安い!」という物件があれば気づくようになると思います。でも、近隣相場と比較して極端に価格が安い物件は、不動産広告に「告知事項あり」と書かれていなくても絶対に何かあると思って間違いありません。条件に近い物件だったりするとつい前のめりになりがちですが、急いで内見希望の連絡をしたりせず、まずは情報を出している不動産会社に安い理由を問い合わせるようにしましょう。
先ほどお伝えしたとおり不動産広告に告知事項を記載する義務はないので、不動産会社によっては契約前の重要事項説明時まで、聞かれなければあえて言わないというケースもありえます。瑕疵物件を避けるためには購入に向けて動く前、気になった段階で確認するのがポイントです。
「実はこちらの物件は…」と理由を聞いた上で、まったく気にならないという人にはお得といえますが、 少しでも気になるようならやめた方がいいです。特に事故物件は人によって不安や嫌悪の度合いが違います。
たとえば私が過去にご案内したお客様にも、ご主人は心理的瑕疵を気にしないけど、奥様は病死でもイヤというご夫婦もいましたし、「そういうの全然気にしないタイプです」と言って実際に見学したら、「どうも気味が悪いのでやめます」という方もいらっしゃいました。昼も夜もそこで暮らすことになるマイホームですから、くれぐれも目先の値段に惑わされず、慎重に判断することをお勧めします。
今回は告知事項と事故物件やワケあり物件の見分け方についてお伝えしました。「告知事項あり」瑕疵物件だからといって、一概にいい物件、悪い物件とは言えませんが、「相場より安いのには必ず何らかの理由がある」という所がキモです。気になることがあったら不動産会社に問い合わせて、しっかり確認するようにしてください。
当社では物件のメリットやいいところだけでなく、人によってはデメリットになりそうな点も隠さずしっかりお伝えするよう徹底しています。そしてご希望があった場合、事故物件の見学も勇気を出してご案内させていただきます。気になることがありましたら、どんなことでもまずはお気軽にお問い合わせくださいね。